オランダ移住はこちら!Moving to the Netherlands? Click here!→
ビザガイド

スペインの永住権の条件と取得までの年数、失効のルール【日本人向け】

5年で取れる長期居住許可の要件、滞在日数のカウント、更新と失効の条件、国籍取得との違いを解説します

スペインの永住権は、正式には「長期居住許可(residencia de larga duración)」といい、合法的に5年間継続して居住すると申請できます。取得すると、ビザの更新や収入要件から解放され、スペインで自由に働けるようになります。この記事では、永住権の条件と取得までの年数、海外滞在のカウント方法、失効する条件、EU長期居住許可との違い、国籍取得との関係を、日本人向けに整理します。

先に結論

  • 永住権の申請には、在留許可を持って5年間継続してスペインに居住していることが必要です
  • 5年のうちスペイン国外にいた期間が合計10か月以内で、1回の出国が6か月を超えないことが条件です
  • デジタルノマドビザ、非営利ビザ、就労ビザなどの滞在期間はすべて5年に算入されます
  • 永住権は5年ごとにカードを更新しますが、資格自体に期限はありません。ただしEU外に12か月以上連続で滞在すると失効します
  • 国籍取得には原則10年の居住が必要で、日本は二重国籍を認めていないため、日本国籍を失うことになります
サグラダ・ファミリアの外観

第1部:永住権(長期居住許可)とは

スペインの在留許可は、最初は1〜3年の期限付きで、更新のたびに収入や保険などの要件を満たす必要があります。5年間合法的に居住すると、長期居住許可を申請でき、認められると次のような立場になります。

  • 在留許可の更新や収入要件がなくなり、スペインに無期限で居住できます
  • 雇用、自営業を問わず、スペインで自由に働けます
  • 公的医療や社会保障をスペイン人と同じ条件で受けられます
  • 家族も同じ条件で居住許可を申請できます

カードの有効期間は5年で、期限が来たら更新しますが、更新は手続き上のもので、資格を失うわけではありません。

第2部:申請の条件

1. 5年間の継続した合法的な居住

在留許可(デジタルノマドビザ、非営利ビザ、就労ビザ、起業家ビザ、家族帯同など)を持って、5年間継続してスペインに住んでいることが必要です。学生ビザの期間は原則として半分だけ算入されます。観光での滞在や不法滞在の期間は算入されません。

2. 海外滞在の上限

5年間のうち、スペイン国外にいた期間の合計が10か月以内(仕事上の理由なら12か月以内)で、かつ1回の出国が6か月を超えていないことが条件です。日本への一時帰国は問題ありませんが、長期の海外赴任や、日本で半年以上過ごす生活を続けていると要件を満たせません。出入国の記録はパスポートと航空券で確認されるので、記録を残しておきましょう。

3. 犯罪歴がないこと

スペインおよび過去5年に居住した国で犯罪歴がないことが求められます。日本の犯罪経歴証明書は不要なことが多いですが、求められた場合に備えて確認しておきます。

4. その他

公的医療または民間医療保険への加入、申請時点で有効な在留許可を持っていること(または更新申請中であること)が必要です。収入要件は原則としてありません。

第3部:申請の流れと期間

在留許可の期限が切れる60日前から、期限後90日までの間に申請します。オンライン(電子証明書)または外国人局の窓口で申請し、必要書類は申請書、パスポート、現在の居住許可カード、住民登録証明、医療保険の証明などです。審査期間は法律上3か月ですが、地域によって数週間から半年と幅があります。許可が下りたら指紋登録をして、新しいカード(TIE)を受け取ります。

デジタルノマドビザで入った場合の年数

スペイン国内で申請したデジタルノマドビザは最長3年の許可で、2年の更新を1回すると5年になります。この時点で永住権を申請できるので、最短で入国から5年です。領事館で1年のビザを取って入国した場合も、その1年は算入されます。

グエル公園のテラスから望むバルセロナ市街

第4部:永住権が失効する条件

  • EU域外(日本を含む)に12か月以上連続して滞在した場合
  • スペイン以外のEU加盟国に6年以上滞在した場合
  • 他のEU加盟国で長期居住許可を取得した場合
  • 重大な犯罪で国外退去処分を受けた場合

日本に長期で戻る必要がある場合は、12か月を超える前に一度スペインに入国すれば失効を防げます。失効した場合でも、一定の条件で回復の申請ができます。

第5部:EU長期居住許可との違い

通常の長期居住許可とは別に、「EU長期居住許可(residencia de larga duración-UE)」があります。こちらは他のEU加盟国での就労や居住がしやすくなる許可で、申請には5年の居住に加えて、安定した収入と医療保険の証明が必要です。他のEU諸国への移動を考えている方は、EU長期居住許可を選ぶと有利です。

第6部:国籍取得との関係

スペイン国籍の取得には、原則として10年間の合法的な居住が必要です(中南米諸国やフィリピンなどの国籍者は2年)。スペイン語の試験(DELE A2)と、憲法や文化に関する試験(CCSE)に合格し、申請から認定まで1〜3年かかります。

重要なのは、日本が成人の二重国籍を認めていない点です。自分の意思でスペイン国籍を取得すると、日本国籍を失います。日本との行き来や日本での資産、家族のことを考えると、永住権で十分という方がほとんどです。永住権があればスペインに無期限で住め、働け、医療も受けられるので、国籍取得は慎重に判断してください。

まとめ

スペインの永住権は、在留許可を持って5年継続して住み、海外滞在を合計10か月以内に抑えていれば、日本人でも取得できます。デジタルノマドビザや非営利ビザで入国して5年後に申請するのが一般的な道です。取得後はEU外に12か月以上連続で滞在しないよう注意すれば、無期限に居住できます。当社では、ビザの取得から更新、永住権の申請まで、5年間の計画を見据えてサポートしています。

本記事の内容は執筆時点の情報です。制度や各機関の運用は変わることがありますので、実際のご判断にあたっては各機関の最新情報をご確認ください。

写真: Américo Toledano / CC BY-SA 4.0 · Julian Lupyan / CC0 (Wikimedia Commons)

スペイン移住について相談する

デジタルノマドビザの申請、住居探し、カナリア諸島での法人設立まで、バルセロナの現地チームが一貫してサポートします。初回30分の相談は無料です。

無料相談を予約する